🗣 研究概要

コンピュータ系の理系大学生にとって,低学年に開講されるプログラミング言語の習得度合いが,高学年度に開講される専門教育の参加度や理解度に大きく影響を与えている. 演習科目として開講されるプログラミング演習では,学生が各自で演習課題に取り組むため,理解度に差の生じることが多く,各学生の理解度に合わせた指導が必要である. しかし,教員やTA(ティーチングアシスタント)の数は限られており,授業内で全ての学生の問題に対応することは難しいのが現状である.

そこで本研究では,頭や手が動作し話すことも出来るインタラクションロボットが,音声やディスプレイ等を用いて、その解決法となるようなヒントを各学生に知らせるシステムを構築することである. 本研究の特徴は,プログラミング演習等の授業内で学生の間で生じている問題点を効率的に集約し,臨機応変に教育を行うための技術を考案するという「教育工学」の観点と,ロボットと学生とがプログラミングに関して初歩的な対話ができる環境を構築することにより,学生が自立的にプログラミングに取り組める環境を構築するという「ヒューマン・コンピュータ・インタラクション」の観点を融合し,インタラクションロボットを利用した初等プログラミングの学習支援技術の開発を試みる点にある.

(研究計画申請書より抜粋)

💬 助成の概要

  • 機関
    • 京都産業大学 第2次総合研究支援制度 特定課題研究
  • 期間
    • 2010年〜2011年
  • 金額
    • 5,250 千円
  • 研究組織
    • 研究代表者
      • 荻野 晃大(京都産業大学 コンピュータ理工学部)
    • 研究分担者
      • 上田 博唯(京都産業大学 コンピュータ理工学部)
      • 玉田 春昭

📚 主な研究成果