ソフトウェアの盗用,すなわち,ソフトウェアを構成するプログラムをライセンスに違反して利用する行為を発見する手段として,ソフトウェアバースマークの技術が提案されている. ソフトウェアバースマーク(以下,単にバースマークと呼ぶ)とは,プログラムから抽出可能な,ソフトウェアの機能を特徴付ける情報のことであり,メソッドの呼出し履歴や命令列(オペコード …
2018年度3月に修士を修了した横井君の論文が情報処理学会論文誌に掲載されました.
盗用の疑いのあるプログラムを発見するために,プログラムの特徴を抽出・比較し類似度を算出するバースマーク手法が提案されている. バースマーク手法では,プログラム中の着目する特徴ごとに異なる手法が提案されている. 本稿では特にプログラムの実行時情報を扱う動的バースマークに着目する. 動的バースマークの抽出は,入力の準備とプログラムの実行が必要であ …
本論文では,ソフトウェア盗用の発見・立証を効率的に支援するための動的バースマークを提案する. 動的バースマーク$f(p, I)$はソフトウェア$p$を入力$I$で実行した場合の$p$の振る舞いから得られる,$p$の持つユニークな特徴の集合である. ソフトウェア$p$, $q$が存在し,$f(p, I) = f(q, I)$であれば,$q$ …